『二つの祖国』

山崎豊子の「二つの祖国」も読み終わりました。


カンボジアとあわせて頭が戦争漬けになりました。


残虐なのは、クメール・ルージュだけとは言えないですよね。
日本軍もアメリカ軍もいろいろやってます。


いろんな国のいろんな立場のいろんな人の思いが、
対決したり干渉したりすれ違ったり。

アメリカと日本、両方を祖国として大事に思う日系2世主人公。
最後はどちらの国もほんとうに愛した結果、
自分から死を選びました。
まじめで優秀で、強くてやさしいからこそ、
頭と心とバラバラになって、
生きていくことができなくなった。


なんでそんな理不尽なことが起こるのか。
頭では現実世界に理不尽なんていっぱいあると分かっていても、
やっぱり心は受け入れられない。


そんな、読書づけの1月です。